私は黒にんにくを3年ほど食べ続けています。体調もずいぶんと良くなり、個人的には風邪を引かなくなったように感じています。実際毎日食べているのが以下の黒ニンニクです。
でも先日、
黒にんにくって本当に安全なの?食べてはいけない人がいるの?
なんて質問を友達のみのくんに聞かれました。確かに、健康に良いとされる食材でも、誰にでも合うわけじゃない。この記事では、そんな疑問にお答えしながら、黒にんにくの魅力や注意点について掘り下げてみたいと思います。
特に、「黒にんにくを食べてはいけない人」や、「どういう食べ方が効果的か」について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。では早速、始めていきましょう!
黒ニンニクを食べてはいけない人は?
調べて確認できたのが、
- 低血圧の人
- 血圧降下薬を服用している人
- 胃腸が弱い人
- 抗凝固薬や抗血小板薬を服用している人
- 糖尿病治療薬を服用している人
- にんにくアレルギーの人
などの人でした。私的にはかなり多いなぁ~なんて感じです。で、その理由ももちろん調べたので説明します。ただ、その前に黒ニンニクとはどんな食べ物なのかを把握しておくと納得できるはずです。
黒にんにくとはどんな食べ物なの?
黒にんにくとは、通常のにんにくを一定の温度と湿度で長時間発酵させた食品です。発酵によって色が黒くなり、甘みが増し、栄養価も高くなることから、健康食品として人気が高まっています。
もう少し分かりやすく説明すると、
- 発酵により甘みが増す:黒にんにくは、発酵によって糖分が分解され、フルーツのような甘みを感じることができます。
- 栄養が豊富:通常のにんにくよりも抗酸化作用が強化されており、S-アリルシステインやポリフェノールといった成分が増加します。
- 柔らかい食感:発酵過程で水分が適度に保たれるため、しっとりとした柔らかい食感が特徴です。
- 無臭に近い:発酵過程で強烈なにんにくの臭いが抑えられ、食べた後も口臭が気になりにくいです。
な食べ物が黒ニンニクです。
黒にんにくの発酵プロセス
黒にんにくは、通常のにんにくを一定の温度と湿度の条件下で発酵することがわかりました。その期間は、数週間から1か月ほど。それにより、にんにくの栄養成分が変化し、より高い健康効果を得ることができるわけです。
そのプロセスを細かく紹介すると以下のとおりです。
- 温度管理:発酵には、60〜80度程度の温度が必要。この温度でにんにく内部の糖分がアミノ酸と反応し、色が黒くなる(メイラード反応)
- 湿度管理:湿度は80〜90%に保たれます。これにより、にんにくが乾燥せず、発酵が進む間もしっとりとした状態を保つことが可能
- 発酵期間:通常、発酵には2〜4週間程度の時間がかかります。ただ、地域やメーカーによって若干異なる場合があり
- 栄養素の変化:発酵により、抗酸化作用を持つS-アリルシステインやポリフェノールが増加。これにより、健康への効果が強化
通常のにんにくとの違い
黒にんにくは、通常のにんにくと比べてさまざまな違いがあり、まとめると、
・発酵プロセス
・栄養成分の変化
・風味の変化
・使用方法の違います。
などの違いがあると言えます。
発酵プロセス
通常のにんにくは生の状態で食べられますが、黒にんにくは約3週間の発酵を経て作られます。このプロセスが栄養価の向上や風味の変化に寄与します。
栄養成分の変化
発酵によってS-アリルシステインやポリフェノールが増加し、抗酸化作用が強化されます。通常のにんにくには含まれていない成分も増えるため、健康効果が異なります。
風味の変化
通常のにんにくは鋭い香りと辛味が特徴ですが、黒にんにくは甘味とまろやかさが強調されています。辛味が少なくなり、柔らかな風味になります。
使用方法の違い
通常のにんにくは料理の香味として利用されることが多いですが、黒にんにくはそのまま食べたり、サラダなどに混ぜることも多いです。使い方に幅があり、さまざまな料理に合う点が特徴です。
黒ニンニクの味や匂いの特徴
黒にんにくはその独特な味と香りが、多くの人に好まれている理由でもあるんですよ。
黒ニンニクの味や匂いの特徴としては甘みや酸味。また、まろやかさや香りの優しさと風味です。どんな感じかと言うと以下のとおりです^^
- 甘み
- 発酵により糖分が増し、フルーツのような自然な甘さが楽しめます。料理に使うことで、旨味を引き立てる役割も果たします。
- 酸味
- 甘さの中に軽い酸味があり、後味をさっぱりとさせる要素となります。この酸味が、飽きにくい味わいを生み出します。
- まろやかさ
- 通常のにんにくの強烈な辛味が抑えられ、滑らかな口当たりを持っています。食べやすさがあり、幅広い料理に適しています。
- 香りの優しさ
- 通常のにんにくの強い香りとは対照的に、黒にんにくの香りは控えめであり、非常に優しい印象です。食後に残る匂いもほとんど気にならず、爽やかな感覚を与えます。
- 調和の取れた風味
- 他の食材との相性が良く、肉や魚料理に加えるとその旨味が増します。サラダやドレッシングに混ぜても、しっかりとした味わいを持ちながら、主張しすぎない点が魅力的です。
黒にんにくに含まれる栄養素と健康効果
では気になる栄養成分と健康効果について紹介して行きますね。
黒にんにくには、通常のにんにくを発酵させることで増強された豊富な栄養素が含まれています。その結果、免疫力の向上や疲労回復など、多くの健康効果が期待されています。以下では、代表的な栄養素とその効果について詳しく見ていきます。
1:豊富なアミノ酸
アミノ酸は体の機能を維持するために必要な栄養素です。黒にんにくには特に多くのアミノ酸が含まれています。また体内では生成できないアミノ酸もです。
<アルギニン>
血管を拡張し、血流を促進。血圧を正常に保つサポートを行い、筋肉の成長や修復にも役立つため、運動パフォーマンスを向上させる効果があります。また、免疫力の強化や疲労回復にも貢献します。
<グルタミン>
腸の粘膜を修復し、消化機能をサポート。免疫細胞の働きを高め、体内の免疫システムを強化します。また、筋肉の維持や修復にも効果があり、疲労回復を促進します。
<バリン>
筋肉の修復や成長に関わり、エネルギー供給を助けるアミノ酸の一つです。特に運動時の疲労回復に役立ち、持久力の向上にも効果があるため、アスリートにも重要です。
<リジン>
体内では生成できないリジン。こちらはカルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨の健康をサポート。成長期の子供や高齢者にも有効です。
2:ポリフェノールの抗酸化作用
ポリフェノールは、体内の酸化を抑える働きを持ち、老化や病気の予防に役立つ抗酸化物質です。
<抗酸化力の向上>
発酵過程でポリフェノールの含有量が増加。通常のにんにくよりも強い抗酸化力を発揮し、細胞の老化を防ぐ効果が期待できます。
<生活習慣病の予防>
ポリフェノールは、心疾患や糖尿病などの生活習慣病のリスクを低減する可能性がある。
<美肌効果>
抗酸化作用によって、肌の老化を抑制。シワやたるみなどのエイジングサインに対抗する働きも期待されます。
3:ビタミンB群
黒にんにくには、エネルギー代謝を助けるビタミンB群が豊富です。これにより、日常生活での疲れやストレスを軽減するサポートが期待できます。
<ビタミンB1>
炭水化物の代謝を促進し、エネルギーに変換。疲労感を軽減し、活力を維持します。
<ビタミンB6>
免疫機能をサポートするほか、神経の働きを正常に保つ。ストレスを和らげる効果もあるため、心身の健康維持に貢献します。
4:S-アリルシステインの健康効果
発酵により生成される「S-アリルシステイン」は、通常のにんにくにはほとんど含まれていない黒にんにく特有の成分で、強力な抗酸化作用があります。
<血液サラサラ効果>
S-アリルシステインは血液の流れを良くし、血栓の形成を防ぎます。これにより、心臓病や脳卒中のリスクを軽減する効果が期待されます。
<コレステロール低下作用>
S-アリルシステインは、悪玉コレステロールを減少させ、動脈硬化の予防に役立つとされています。
<抗がん作用>
一部の研究では、S-アリルシステインががん細胞の増殖を抑制する可能性があると示唆されています。
5:その他の栄養と効果
黒にんにくには上記以外にも多くの栄養素が含まれており、全身の健康をサポートします。
<カルシウム>
骨や歯を強化し、骨粗しょう症の予防にも効果的。特に高齢者や成長期の子どもにおすすめ。
<鉄分>
貧血を防ぎ、血液の酸素運搬能力を高めます。女性や貧血気味の方に嬉しい効果。
<亜鉛>
免疫機能をサポートし、体の回復力を高める。風邪予防や体力維持に役立ちます。
黒にんにくを食べてはいけない人!その理由は?
食べやすく栄養成分も豊富。そんな黒ニンニクですが冒頭でもお伝えしたように、
- 低血圧の人
- 血圧降下薬を服用している人
- 胃腸が弱い人
- 抗凝固薬や抗血小板薬を服用している人
- 糖尿病治療薬を服用している人
- にんにくアレルギーの人
などの人にはおすすめできない食べ物。以下に、その理由について詳しく解説しますね。
ただ、必ず当てはまるとは限りません。もし上記に当てはまるなら病院の先生に相談してから食べるかを決めるのをおすすめします。
<1>低血圧の人
黒にんにくには、血圧を下げる作用が含まれているため、低血圧の方にとってはリスクが高まります。
- 立ちくらみのリスク:血圧がさらに低下することで、めまいやふらつきが生じることがある。
- 日常生活への影響:特に急に立ち上がった時に、血圧の低下が大きく影響し、生活に支障をきたす可能性がある。
私の場合は高血圧なので黒ニンニクの成分に期待して食べています^^
<2>血圧降下薬を服用している人
血圧を下げる薬を使用している場合、黒にんにくの摂取によって薬の効果が強まりすぎる可能性があるため注意が必要。
- 極端な血圧低下:薬との相乗効果で、必要以上に血圧が下がり、体調を崩す恐れがある。
- 医師との相談が必須:薬を服用中の方は、医師に相談してから黒にんにくを摂取するのが望ましい。
<3> 胃腸が弱い人
黒にんにくは消化が良いとされるものの、胃腸が弱い方や過敏性腸症候群の方には問題が生じることがある。
- 胃痛や不快感を引き起こす可能性:特に空腹時に摂取すると、胃に負担をかけることがあり、腹痛や胃の不快感が発生することがある。
- 消化不良のリスク:発酵食品であるため、消化器官に負担がかかりやすく、ガスが溜まるなどの消化不良が起きる可能性がある。
確かにおならがよく出るのは私的にはあてはまっていますね~(^^;
<4>抗凝固薬や抗血小板薬を服用している人
黒にんにくは、血液をサラサラにする作用がありますが、これらの薬を服用している方には注意が必要です。
- 過度の出血のリスク:怪我や手術の際に、血が止まりにくくなる可能性があるため、外科的処置時に危険が伴うことも。
- 内出血のリスク:特に脳出血や消化管出血のリスクが増加し、命に関わる事態を引き起こす可能性もある。
<5>糖尿病治療薬を服用している人
黒にんにくには、血糖値を下げる作用もあるため、糖尿病治療薬との相互作用に注意が必要。
- 低血糖のリスク:薬の効果が強まり、血糖値が下がりすぎることで、低血糖症状が現れることがある。これには冷や汗、めまい、意識の混濁などが含まれる。
- 特にインスリン使用者:インスリンを使用している方は、血糖値の管理が難しくなり、低血糖のリスクが高まることがある。
<6>にんにくアレルギーの人
にんにくアレルギーを持っている方は、黒にんにくを食べることでアレルギー反応を引き起こすリスクがある。
- 呼吸困難やじんましんのリスク:アレルギー反応として、喉の腫れや呼吸が困難になることがあり、緊急を要する場合もある。
- 消化器系の症状:下痢、吐き気、腹痛など、消化器系に異常を来たすことがある。
黒にんにくの摂取量と食べ方のポイント
黒ニンニクを食べても健康的にも全く問題ない人は嬉しい限り。ただ、効果的に摂取するためには、適切な量と食べ方を心がけることが大切。
過剰摂取は体に負担をかけることがあるため、ポイントを押さえてバランスよく摂り入れるようにしましょう。
1. 1日の摂取目安量
黒にんにくは、強力な栄養素が凝縮されているため、少量でも十分な効果が期待できます。過剰摂取は避け、適量を守りましょう。
- 目安量:1日あたり1〜3片が一般的な摂取量。多くても3片以内に抑えるのが安全。
- 過剰摂取のリスク:大量に摂取すると、胃腸に負担がかかることがあり、消化不良や腹痛が生じる可能性がある。
- 効果的な時間帯:朝食時や昼食時に摂ると、エネルギーアップや疲労回復効果が期待できる。
でも夜食べても効果はありますよ↓
2. 食べ方の工夫
黒にんにくはそのまま食べても美味しいですが、いくつかの工夫をすることで、さらに食べやすく、栄養も効果的に吸収されます。
- そのまま食べる:一番シンプルで、甘みと酸味のバランスをそのまま楽しめる。水やお茶と一緒に食べると、口の中の甘みがさっぱりしやすい。
- 料理に加える:サラダやドレッシングに加えることで、食事にアクセントをつけながら栄養もプラス。
- すりつぶして調味料に:黒にんにくをペースト状にして、トーストやパスタに塗ると、風味豊かな調味料として使える。
- ヨーグルトやスムージーと一緒に:酸味や甘みのある食品と合わせると、黒にんにく特有の風味が和らぎ、食べやすくなる。
3. 空腹時の摂取を避ける
黒にんにくは消化に優れているものの、空腹時の摂取は胃に負担をかけることがあります。胃腸の弱い方は特に注意が必要です。
- 空腹時に摂るリスク:胃酸の分泌が活発な状態で摂取すると、胃痛やむかつきが生じることがある。
- 食後に摂取する:食事後に摂取することで、胃への負担を減らしながら、栄養をしっかりと吸収することができる。
4. 保存方法のポイント
黒にんにくの効果を保つためには、適切な保存方法が大切です。温度や湿度によって品質が変わることがあるので、保管場所にも気を配りましょう。
- 常温保存が基本:風通しの良い場所で、直射日光を避けて常温で保存するのが一般的。
- 冷蔵保存も可能:暑い季節や長期保存をしたい場合は、冷蔵庫に入れることで品質を保つことができる。ただし、冷蔵庫の中で湿気がこもらないように注意。
- 乾燥を防ぐ:黒にんにくは乾燥すると食感が硬くなるため、密閉容器やジップロックに入れて保存するのが望ましい。
ちなみに黒ニンニクは常温で2ヵ月ほど。冷凍なら1年程保存できますよ。賞味期限などが気になるのなら覚えておきましょう。
黒ニンニクは加熱せずに食べるがおすすめ
黒にんにくは、その栄養素を最大限に活かすためには「加熱せずに食べる」ことが推奨されています。なぜなら、黒にんにくに含まれる抗酸化物質やビタミン類は、熱を加えることで一部失われてしまう可能性があるからです。
特に、S-アリルシステインやポリフェノールといった成分は、加熱すると効果が薄れることがわかっています。もちろん、料理に混ぜる際に軽く温める程度であれば問題はないのですが、グリルや揚げ物にすると栄養価が変わってしまう恐れがあるんです。
そのため、私自身も黒にんにくは基本的にそのまま食べるか、冷たい料理に加えるようにしていますよ^^
また、加熱しないことで、黒にんにくの甘みや独特の風味もそのまま楽しむことができるのでベリーグッド。この風味が、サラダやスムージーとの相性抜群なんです。料理のバリエーションを増やしながら、栄養もばっちり摂れるので、ぜひ皆さんも実践してみてください。
あと、やはりにんにくなら青森県産。ネットでの訳ありならお値打ちで手に入りますよ^^
まとめ
黒にんにくは非常に栄養価が高く、健康維持に役立つ一方、摂取量や健康状態によってはリスクもあることを理解しておくことが大切です。特に、持病がある方や薬を服用している方は、医師と相談のうえで、適切な摂取量を守ることを心がけましょう。