異動や転職時にプレゼントを贈る文化は、日本では感謝や応援の気持ちを伝える大切な方法とされています。でも、最近では「異動時のプレゼントはいらない」と感じる人が増えてきているんです。その理由は一体何なのでしょう?
ということで今回は、その理由や喜んでもらえるプレゼントの品などについてお伝えして行きますね。
異動プレゼントに対して「いらない」って言われる理由
異動プレゼントに対して「いらない」と感じる人々には、どのような理由があるのかをまとめると以下のとおりです。
- 荷物が増えることへの負担
- お返しの負担を避けたい
- プライベートを大事にしたい気持ち
- 感謝の気持ちはすでに伝わっていると感じる
- 環境への配慮から
- 形式的な贈り物への抵抗感
- 人間関係が浅い場合気が引ける
- 親しい人とのつながりを感じるだけで満足
<1>荷物が増えることへの負担
異動のタイミングって、ほんとバタバタしますよね。新しい環境に向けて準備もある中で、「ああ、荷物がまた増えちゃう…」って思うのも無理がないかもです。特にかさばる物や重い物はちょっと困ることもあるはず。
<2>お返しの負担を避けたい
異動時期は引っ越しや新生活の準備で何かと出費がかさむ時期。そんな中でプレゼントをもらうと「お返ししないと失礼かな?」と気を使ってしまい、経済的なプレッシャーになることもあるようです。
<3>プライベートを大事にしたい気持ち
最近では、プライベート感を大事にする人が増えていますよね。プレゼントで「特別扱い」されるのが、逆にちょっと気まずかったり、プレッシャーに感じたりすることもあるんです。相手によっては「そっとしておいてくれる方が嬉しいな」って思うことも、けっこう自然なことかもしれませんね!
<4>感謝の気持ちはすでに伝わっていると感じる
普段から「ありがとう!」の気持ちを何度も伝え合っていると、異動のときに改めてプレゼントを用意してしまうと「ちょっと負担」って感じにさせるかも。特に、日々一緒に助け合ってきた関係なら、「いつも感謝してるからこそ、別に物を贈らなくても伝わってるよね!」と考える人も多いのも事実です。
<5>環境への配慮から
今の時代、環境への配慮も大事ですよね!「異動のたびに新しい物をもらうのは、ちょっともったいないかも…」と感じる人も増えています。無駄なものは増やさずに、資源を大切にしたいという想いから、「プレゼントよりも、気持ちだけで十分!」と考える方も少なくありません。エコな視点から、シンプルに応援したいと思っているんですね!
<6>形式的な贈り物への抵抗感
異動時のプレゼントが「慣習だから」という理由で形式的に贈られると、かえって味気なく感じる場合もあります。感謝の気持ちが本当に伝わっているのか疑問に思い、「義務的なものは気が重いな…」と感じることもあるでしょう。
<7>人間関係が浅い場合気が引ける
部署内でそこまで親しくない人からの贈り物は、むしろ気を使ってしまう原因に。「そこまで深い関係じゃないのに、もらっていいのかな…」と感じ、負担に思う方もいます。特に異動先で深い付き合いが続かない場合は「いらない」と感じることがあってもおかしくありません。
<8>親しい人とのつながりを感じるだけで満足
たとえば、異動先での活躍をそっと応援してほしいと考える人もいます。直接的な贈り物よりも、応援の言葉やエールが心に響くことも多いですよね。「物ではなく、気持ちで十分」という方も増えています。
以上8つのような気持ちがある人がいても当然です。だから、前もって異動する人にあてはまると分かっているのならプレゼントに変わる物を用意してあげるのがおすすめです。
異動プレゼントの代わりにできること
その代わりにできること。おすすめは、
- メッセージカードや手紙
- 笑顔で見送ること
- 部署全員でのランチ会やカフェタイム
- 職場やデスクの整理を一緒に手伝う
- 覚えやすい簡単な連絡先メモ
- これからの応援の気持ちを言葉で伝える
の6つです。
<1>メッセージカードや手紙
シンプルなメッセージカードや手紙は、かさばらず相手の負担にもなりません。ちょっとした一言が、思い出として長く残ることもありますよね。「今までありがとう」「新しい場所でも頑張ってね」という言葉だけでも、相手にしっかり気持ちが伝わります。
<2>笑顔で見送ること
直接の贈り物がなくても、明るい表情や温かい言葉で送り出すだけで十分に気持ちは伝わります。「寂しいけれど、これからも応援してるよ!」というエールを、さりげなく伝えてみてください。
<3>部署全員でのランチ会やカフェタイム
部署みんなでランチに行ったり、ちょっとしたカフェタイムを設けたりするのもおすすめです。リラックスしながら思い出話に花を咲かせたり、これまでの感謝を直接伝えることで、プレゼント以上に心に残るひとときになりますよ。
<4>職場やデスクの整理を一緒に手伝う
異動の準備で忙しいときこそ、「何か手伝うことある?」と声をかけてもらえると嬉しいものです。さりげなく手伝いを申し出て、少しでも負担を軽くしてあげると、実際のサポートにもなるし感謝の気持ちも伝わります!
<5>覚えやすい簡単な連絡先メモ
異動後も連絡を取りやすいように、連絡先をまとめたメモやメッセージアプリのグループを作っておくと便利です。「これからも気軽に連絡してね!」と伝えられるので、離れてもつながりを感じられていいですよね。
<6>これからの応援の気持ちを言葉で伝える
最後に、何よりもシンプルに「これからも応援しているから、がんばってね!」と温かい言葉を贈るのも素敵です。何か物がなくても、気持ちのこもった言葉には力があるので、しっかり伝えるだけで十分サポートの気持ちが届きます。
次にプレゼントを喜んで受け取ってもらえると前提。その時のプレゼントの相場についてお伝えしますね。
異動プレゼントの一般的な相場は?
その相場も贈る側のシチュエーションで違います。で、それは以下の3つに分けられることが多いはず。
<1>個人で贈る場合:「1,000円〜3,000円」
個人的にサプライズでプレゼントを渡したいときは、1,000〜3,000円くらいが無理なくちょうどいい価格帯。ハンドクリームやカフェカード、プチギフトセットなど、ちょっとした実用的なアイテムが選びやすいお値段です。負担にならないので、相手も気軽に受け取れるはず!
<2>グループで贈る場合:1人あたり「500円〜1,000円程度」
チームや部署のメンバーでお金を出し合ってプレゼントを贈る場合、1人あたり500〜1,000円くらいが相場です。みんなで集めれば、ちょっと良いボールペンやインテリアグッズ、ギフト券など少し高価なものも選べます。これなら相手も気を使いにくく、喜ばれること間違いなし!
<3>上司や先輩に贈る場合:「3,000円〜5,000円が目安」
お世話になった上司や先輩に感謝を込めて贈るときは、少しランクアップして3,000〜5,000円くらいがベスト。例えば、高級感のあるペンや質の良いハンカチなど「ちょっと良いもの」を選ぶと、気持ちも伝わりやすいです。とはいえ高価すぎると相手に負担をかけるので、この価格帯で程よく気持ちを表しましょう。
では上記の相場からおすすめの品を紹介していきますね^^
異動プレゼントのおすすめな品
1:カフェギフトカード
手軽にリフレッシュできるコーヒーやティータイムをプレゼント!忙しい時にふとリラックスできるひとときを贈ると、負担も少なくて喜んでもらえます。
以下のようなカタログ形式のものもいいですよ。
2:ハンドクリーム
乾燥が気になる季節やデスクワークのお供に!シンプルで使いやすい香りを選べば、男女問わず好評です。特におしゃれなデザインのものは、持ち歩きたくなりますね。
以下のように何種類セットとなっていると喜ばれそう^^
3:小さな観葉植物
小さなグリーンを贈ると、仕事場がちょっと明るくなるだけでなく、癒し効果もバッチリです。お世話が簡単なサボテンや多肉植物は、忙しい方にもぴったり。
4:お気軽に使えるメモ帳やノート
おしゃれでシンプルなメモ帳やノートもおすすめです。毎日の仕事で使えるものだからこそ、もらっても負担になりませんし、デザインでちょっとしたセンスを感じてもらえます。
ボールペンとセットのメモ帳なら喜んでもらえそう^^
5:スティックコーヒー&紅茶セット
忙しい朝や休憩時間にさっと飲めるスティックタイプのコーヒーや紅茶。気分転換にもなるので、手軽で実用的なプチギフトとして喜ばれます!
以下のようなティーバッグの詰め合わせなら荷物の邪魔にもならないですね。
6:良質なタオルハンカチ
毎日使えるタオルハンカチは、さりげなく渡せるギフトの代表選手です。シンプルで肌触りの良いものなら、おしゃれでセンスも伝わりますね。
私的には今治タオルで決定ですね~^^
7:アロマストーンやルームフレグランス
デスクや部屋で香りを楽しめるアロマストーンやフレグランスも素敵。かさばらず香りも控えめなものなら、仕事の合間のリフレッシュにも最適です。
魚型のアロマストーン。可愛いですよね~^^
8:USBで使える加湿器
乾燥するオフィスで重宝されるUSB加湿器。デスクに置いても邪魔にならないサイズ感で、便利に使えるため、気遣いを感じてもらえます!
こちら妻が使っていますがめっちやお気に入りのようです^^
9:ボトル型マイボトル
シンプルなデザインのマイボトルも実用性が高いアイテム。新しい環境でも水分補給に役立ち、環境に優しい選択肢としても喜ばれますよ。
10:ミニサイズのトラベルポーチ
バッグの中でかさばらないミニポーチは、ちょっとした持ち物整理に最適。リップクリームやイヤホンなどの小物収納に便利なので、職場でも活躍します!
こちらいかにも万能って感じです。
これらのアイテムなら、受け取る側も気軽に使えて、負担が少なく喜んでもらえるはずですよ~。
異動のプレゼントでもらえても迷惑な品
では迷惑と感じさせてしまう品。そちらをいくつか紹介です。
1:高価すぎるもの
ブランド品の財布やバッグ、高級ボールペンなどは確かに魅力的。ですが、受け取る側が「こんなに気を使わせてしまって申し訳ない…」と感じやすいです。特に個人からのプレゼントなら、相場に見合った範囲で、負担にならないちょっとしたアイテムを選ぶのが安心です。
2:かさばるアイテム
例えば、大きな観葉植物、特大のクッション。また、額縁入りの絵画、大きめの置物などです。異動先や新しい職場に持ち運ぶのが大変なアイテムは、喜ばれるより困られる可能性が高いです。特に異動の当日は荷物も増えがちなので、持ち帰りが難しいものは避けたほうがベター。
3:パーソナルすぎる香りアイテム
香水、ルームディフューザー。香りの好みは人それぞれなので、相手が気に入るかはかなり微妙。特に職場用のプレゼントなら、無香料や万人受けしやすいものが無難です。「いい香りと思って贈ったけど、好みじゃなかった…」なんてことを避けるため、パーソナルすぎる香りアイテムは避けましょう。
4:個人の趣味に踏み込みすぎたアイテム
たとえば、特定のキャラクターグッズやコアな趣味のものは、「好きかも?」と予想しても外れる可能性が高めです。仲が良い相手でも、好みの違いが微妙に出ることもあるので、相手が確実に楽しめるとは限りません。「せっかくもらったのに…」と困らせてしまう場合があるので、シンプルで万人受けするものが安心です!
5:日持ちしない生菓子や大量の食品
お菓子などは喜ばれることも多いですが、日持ちしないものは気を使わせてしまうことも。また、大量にあると「食べきれないかも…」と相手に負担を感じさせてしまうこともあります。小さな個包装のお菓子や、賞味期限が長めのものだと安心です。
異動が上司など目上の場合のNGなプレゼント
異動する方へのプレゼント、特に上司や目上の方には、気をつけたいNGアイテムがいくつかあります。せっかくの贈り物ですから、失礼にならないよう選びたいですよね!気配りたっぷりで考えたいものですが、知らずに選んでしまうとちょっと微妙かもしれないアイテム、いくつか挙げると、
- 高価すぎるもの
- 身に着けるもの(時計、アクセサリーなど)
- 靴や靴下
- 切れるもの(刃物や文具など)
- ハンカチやタオル
- 香水や強い香りのもの
の6点です。
<1>高価すぎるもの
上司だからといってもプレゼントがあまりに高価だと「お返しをしなくちゃ…」と気を使わせてしまうことも。やはり、控えめで相手が負担に感じない程度のプレゼントがベストです。
<2>身に着けるもの(時計、アクセサリーなど)
腕時計やアクセサリーなどの身につけるものは、趣味が合わない場合や、個人的すぎる印象になってしまうことも。身に着けるものは好みもあるため、避けた方が無難です。
<3>靴や靴下
靴や靴下は「踏みつける」ことを連想させるため、目上の方には失礼にあたることが多いとされています。実用的ではあるけれど、ビジネスシーンでは避けた方が無難です。
<4>切れるもの(刃物や文具など)
「縁が切れる」というイメージから、刃物類はNGとされています。また、はさみやカッターなどの切れる文具も同じ理由で避けるのが一般的です。お祝いの場面では控えるのがベストですね。
<5>ハンカチやタオル
ハンカチは「手巾(しゅきん)」といって、別れを意味することもあり、目上の方には避けるのが無難とされています。もちろん日常的には使うものですが、贈り物としてはちょっと誤解を招くかもしれません。
<6> 香水や強い香りのもの
香水や香りの強いものは、個人の好みが分かれるため、相手が喜ぶかどうかが微妙です。香りは趣味が出やすいので、プライベートな贈り物向きですね。
どのアイテムも選びやすいものばかりですが、上司や目上の方の場合、相手の負担にならないものや、無難で感謝の気持ちが伝わるものを選ぶと安心ですよ。
異動プレゼントを渡すタイミング
異動する人へのプレゼント、渡すタイミング。これって意外と悩むもの(^^;「いつ渡せば気持ちがちゃんと伝わるかな~?」「忙しそうだけど、ちゃんと喜んで受け取ってもらいたい」そんなふうに気を配ることもあるはず。
では、渡すのにピッタリなタイミング。これを私の経験なども含めると、
- 最終出勤日
- 送別会やランチ会などのタイミング
- 朝一番
- 退社間際にサッと
がおすすめです。ちなみに私が貰ったタイミングは送別会。で、後輩や同僚、また上司に渡したときも送別会でした^^
最終出勤日が鉄板!
やっぱり一番定番なのは、相手の最終出勤日。異動前の最後の勤務日なら、ちょっとした時間も取りやすいので、周りの人とも一緒に「お疲れさまでした!」の気持ちを込めて渡せます。思い出が詰まった職場での最後の瞬間に贈ると、感謝の気持ちがより伝わりやすいですよね。
送別会やランチ会などのタイミングで
もし送別会やランチ会などが予定されているなら、その場で渡すのも良い方法です。少しリラックスした雰囲気の中で手渡しできるので、笑顔でプレゼントを受け取ってもらえるチャンス!みんなでお祝いする中でのプレゼントは、気持ちもより伝わりやすいですよ。
私の経験からも伝わるはずですよ~。
朝一番に渡してサプライズ!
最終日に朝一で渡すのもおすすめです!出勤してすぐにプレゼントを手にすると、その日一日がちょっと特別な気分で過ごせるかも。サプライズ感もあって、相手の喜ぶ顔が見れるかもですね!
4. 退社間際にサッと渡す!
もし忙しそうな方なら、退社の直前にこっそり渡すのもアリです。「本当にお疲れさまでした!」とシンプルに手渡せば、帰宅中や家に帰ってからじっくりと思い出に浸りながら見てもらえます。最後に一言「またね!」と添えれば、いい印象で送り出せるはず。
まとめ
異動プレゼントが「いらない」と感じるのは決して珍しいことではありません。贈り物の背景や受け取る側の気持ちには、さまざまな価値観が反映されています。プレゼントを選ぶ際や断る際には、お互いの気持ちを尊重し、思いやりをもって対応したいですね。プレゼントに限らず、応援の気持ちや感謝の表現方法は多様にあります。心からのエールを贈るだけでも、きっと相手に届くでしょう!