- 「友達と同じ音楽を一緒に聴きたい」
- 「映画を2人で同時に楽しみたい」
そんなときに思い浮かぶのが bluetoothイヤホンを2台同時再生する方法 ですよね。
ただ実際にやろうとすると…
- 接続が1台しかできない
- 設定画面に2台目が表示されない
- 音ズレや途切れが気になる
といった壁にぶつかる人が多いんです。
と言うことで今回は、なぜ2台同時再生が難しいのか、そして どうすれば実現できるのか を、iphoneやandroid、さらにはパソコンやテレビといった端末別にわかりやすく解説していきます。
2台同時再生とは何か?まず基本を押さえよう
「Bluetoothイヤホンを2台同時に使う」と聞くと、なんだか難しそうに感じますよね。
でも仕組みをかんたんに言うと、

1つのスマホやパソコンから、同じ音を“同時に”2つのイヤホンへ飛ばすこと
これが「2台同時再生」です。カラオケで同じ曲を2人で聴きながら歌うイメージに近いです。
ただし、この“2人同時で聴く”という体験を実現する方法は、実はメーカーや機能によって少しずつ呼び方が違います。ここを整理しておくと、あとで混乱しにくいですよ^^ そこで、代表的な機能の違いを表で整理すると以下のとおり。
名称 | どんな機能? | 主に使える機器 | 特徴 |
---|---|---|---|
オーディオ共有 | iPhoneやiPadから、AirPodsやBeatsなどの対応イヤホンへ2台同時に音を送る機能 | Apple製品(iPhone/iPad+AirPods/Beats) | 音ズレが少なく、ペアリングもカンタン |
デュアルオーディオ | Androidで、同じスマホから2台のBluetoothイヤホンへ音を飛ばす機能 | Samsungなど一部のAndroidスマホ | 使える機種は限られるが便利 |
マルチポイント | 1つのイヤホンが「スマホ+パソコン」など複数デバイスに同時接続できる機能 | イヤホン側の対応が必要 | 「同じ音を2台に配信」ではなく「1台のイヤホンが複数機器を切り替えて受信する」仕組み |
つまり、ポイントは…
- iPhoneなら「オーディオ共有」でAirPodsやBeatsがスムーズ。
- Androidなら「デュアルオーディオ」対応モデルがカギ。
- パソコンやテレビは、本体に対応機能がない場合が多いので「Bluetoothトランスミッター(外部機器)」を使うのが王道。
💡まとめると、「2台同時再生=万能ではないけれど、条件さえ合えば実現できる」ということ。

では、次の章で「なぜうまくできないのか?」の原因をわかりやすく整理していきますね。
なぜ2台同時再生できないのか?主な制約まとめ
では、なぜ思うように同時再生ができないのでしょうか?代表的な制約を整理しました。
制約の種類 | 内容 |
---|---|
Bluetooth規格の制限 | 基本は1対1接続。標準仕様では複数台同時再生は想定されていない。 |
デバイスの対応状況 | iphoneはオーディオ共有に対応するが、androidは機種ごとに違う。パソコンやテレビは非対応なことも多い。 |
遅延・音ズレ | 2台に同時出力するとタイミングがずれて違和感が出ることがある。 |
電池消費・安定性 | 接続を増やすと電力消費が増えたり、途切れやすくなる。 |
つまり、「できるかどうか」は 端末(iphoneやandroidなど)とイヤホンの相性 に大きく左右されるんです。
上記の項目を身近な例で解説
■ Bluetooth規格の制限
Bluetoothはもともと「スマホ1台 → イヤホン1台」の1対1通信が基本です。つまり「友達と同じ音楽を同時に聴く」なんてシーンは、本来の仕様にはないわけです。例えるなら、1本のストローを2人で同時に使うようなもの。特別な工夫がないと難しい、というイメージです。
■ デバイスの対応状況
- iPhone:映画館で友達と一緒に映画を観たいとき、AirPods同士なら「オーディオ共有」で同じ音を楽しめます。
- Android:カラオケで「この曲一緒に聴こう」と思っても、機種によってはそもそも機能がなかったりします。Galaxyは得意でも、別のAndroidだと無理…というケースも。
- パソコン/テレビ:リビングでテレビを2人で静かに楽しみたいとき、「Bluetoothトランスミッター」がないと同時接続できないことが多いです。
■ 遅延・音ズレ
電車の中で動画を観るとき、2人で同じ画面を見ながらイヤホンを使うと「セリフがズレて聞こえる」ことがあります。ほんの数百ミリ秒でも、人間の耳は敏感に気づいてしまうんです。
ただし、音楽を聴くだけなら「まあ気にならないかも」と感じる人も多いので、シーンによって許容できるかどうかが変わります。
■ 電池消費・安定性
長距離旅行のバスや新幹線で2台同時に再生すると、バッテリーの減りがいつもより早かったり、「途中で片方がプツッと切れる」ことがあります。
これも「1台に無理させている」状態なので仕方ない部分。長時間の利用を考えるなら、モバイルバッテリーや安定性の高い送信機を用意しておくと安心です。

💡こうやって「映画館・カラオケ・通勤電車・旅行」など身近なシーンを思い浮かべると、2台同時再生のメリットと課題がリアルに分かるはずです。
設定・実践方法:iPhone/Android/外部機器を使った同時再生の手順
ここからは実際に、どうやって2台のBluetoothイヤホンを同時につなぐのかを見ていきましょう。iPhoneやAndroidといったスマホの設定はもちろん、パソコンやテレビ、さらに外部機器を使う方法まで幅広く紹介します。自分の環境に合った手順を選べば、すぐに試せるはずですよ。
iPhoneの場合(オーディオ共有)
「友達と一緒に音楽や映画を楽しみたい!」というとき、iPhoneなら特別な機器を買わなくてもOKです。ただし対応しているのは AirPodsやBeatsのイヤホン/ヘッドホン なので、まずはこれを2つ用意しましょう。
手順はとってもシンプルです。
- iPhoneで音楽や動画を流す
まず普通にYouTubeやApple Musicを再生します。 - コントロールセンターを開く
画面右上から下にスッとスワイプすると出てくる“操作パネル”です。ここで今流れている音楽が表示されているのを確認。 - 「オーディオを共有」をタップ
ここで「友達のイヤホンも追加しますか?」という感じで案内が出ます。 - 2台目のAirPodsやBeatsを近づける
ケースを開けてiPhoneに近づければ、自動で認識されます。これで接続完了!
そのあとは、音量スライダーをそれぞれ調整できるので「自分はちょっと大きめ」「相手は小さめ」といった微調整も可能です。
つまり、まるで 映画館で同じシーンを共有しているような感覚 が手元で味わえるわけですね。
👉 iPhoneなら「オーディオ共有」で簡単に2台同時再生ができますが、「じゃあAndroidはどうなの?」と気になる方も多いはず。実はAndroidは機種によって方法が変わるんです。次はその仕組みと設定手順を見ていきましょう。

ちなみに、iPhoneでオーディオ共有を使うなら、やっぱりAirPodsシリーズが一番スムーズですよ。
Androidの場合(デュアルオーディオ)
iPhoneに「オーディオ共有」があるように、Androidにも似た仕組みが存在します。それが 「デュアルオーディオ」 です。
ただし、Androidスマホならどれでも使えるわけではなく、Samsung Galaxyシリーズなど一部の機種に限定される点がポイント。
設定の流れはシンプルで、以下のステップです:
- 設定アプリを開く → Bluetoothを選択
まずはいつも通りBluetoothの設定画面を開きましょう。 - イヤホンを2台ペアリングする
普段と同じように、それぞれのイヤホンを接続します。 - 「同時出力」をオンにする
Galaxyなど対応スマホの場合、Bluetoothメニュー内に「デュアルオーディオ」や「同時出力」といった項目が表示されます。これをオンにすれば、2台のイヤホンに同じ音を飛ばせます。
💡 ここで注意!
- 機種によっては設定項目自体が出てこない場合があります。これはスマホがその機能に対応していないというサイン。
- 2台とも完全ワイヤレスイヤホンの場合、音ズレが気になることがあります。動画やゲームよりも「音楽を一緒に聴く」といったシーンに向いています。
つまりAndroidでは「できるスマホとできないスマホ」があるので、事前に自分のモデルが対応しているか確認しておくと安心です。
パソコンで同時再生
「ノートパソコンで友達と同じ映画を2人でイヤホン視聴したい!」と思っても、実はパソコンのBluetooth機能は基本的に 1台のイヤホンしか接続できない 仕様になっています。
でも諦める必要はありません。ここで便利なのが Bluetoothトランスミッター です。
使い方はとても簡単で、USBポートに挿し込むだけ。するとパソコンが「2台同時に送信できる」ように変身します。
例えば:
- 映画を観ながら2人で静かにシェア
- ゲーム配信を友達と同じ音で体験
- 勉強用の動画を一緒に聞く
💡 ワンポイント
- トランスミッターによっては「遅延が少ないもの」「高音質対応」のモデルもあるので、動画やゲーム中心の人は低遅延タイプを選ぶと快適。
- 安いモデルでも十分に使えますが、音ズレが気になる人は少しグレードを上げるのがオススメです。
つまり、標準のパソコンだけでは難しい2台同時再生も、 外付けのトランスミッターを使えばしっかり解決できる んです。
テレビで同時再生
「リビングのテレビで映画を観たいけど、夜は音が大きいと迷惑…」そんなときに便利なのが Bluetoothイヤホンの同時再生 です。
ただし残念ながら、テレビのBluetooth機能も基本は 1台のイヤホンまでしか接続できない 仕様。
そこで活躍するのが 外部Bluetoothトランスミッター です。
やり方はシンプル:
- テレビのイヤホン端子や光デジタル端子にトランスミッターを差し込む
- 2台のイヤホンをペアリングする
- 映画館みたいに、同じ音を同じタイミングでシェアできる
こんなシーンにおすすめです👇
- 深夜に夫婦で映画鑑賞
- 家族が寝ている間にアニメを楽しむ
- 子どもと一緒に教育番組を見る
💡 ワンポイント
- テレビ用トランスミッターは「低遅延対応(aptX LL)」のものを選ぶと、映像と音のズレが少なく快適。
- USB給電タイプやバッテリー内蔵タイプがあり、テレビ環境に合わせて選べます。
つまり、テレビもそのままでは1台までですが、 トランスミッターを追加すればリビングが“2人だけのシアター”に早変わり します。
Android以外の工夫:対応機能がないときの裏ワザ
「手元のスマホがオーディオ共有やデュアルオーディオに対応していない…」そんなときも、諦める必要はありません。ちょっとアナログですが 有線分岐アダプター+Bluetooth送信機 を組み合わせる方法があります。
やり方はこんなイメージです👇
- スマホやパソコンのイヤホン端子に 分岐アダプター を接続
- 片方は有線イヤホン、もう片方は Bluetooth送信機 につなぐ
- 2台目のイヤホンは送信機経由でワイヤレス再生
💡 ポイント
- 完全ワイヤレスではないけど、2台同時に音をシェアできる
- 低遅延タイプの送信機を選べば、映画やゲームでも音ズレが最小限
- パソコンやiPhone、Android以外の古い機種でも使える裏ワザ
つまり、android以外のスマホや古い機種でも、ちょっと工夫すれば“二人で同時視聴”が可能になります。ちょっと手間ですが、旅行先や自宅でのシェアに意外と便利な方法です。
おすすめイヤホン・送信機・アクセサリ比較
実際に2台同時再生を快適に楽しむには、“どんなイヤホンや機器を選ぶか”がとても大事です。ここでは、相性の良いイヤホンや便利なBluetooth送信機、さらに裏ワザに使えるアクセサリまでまとめて紹介します。購入を検討している方はチェックしてみてくださいね。
アイテム | 特徴・対応 | 遅延・音質 | 価格帯 | おすすめシーン |
---|---|---|---|---|
AirPods Pro / AirPods 3 | iPhone / iPadのオーディオ共有対応 | 低遅延・高音質 | 3〜4万円 | 映画・動画視聴、通勤中 |
Beats Fit Pro / Solo Pro | iPhone / Android一部対応 | 低遅延・迫力ある音 | 2.5〜3.5万円 | 音楽・スポーツ中の使用 |
Bluetoothトランスミッター(低遅延対応) | パソコン・テレビ・古いスマホでも利用可 | aptX LL対応で遅延少 | 3,000〜5,000円 | 家庭で映画やゲームを二人で共有 |
有線分岐アダプター + Bluetooth送信機 | Android以外のスマホや非対応機種向け | 送信機次第で遅延最小限 | で遅延最小限 2,000〜4,000円 | 旅行先や古い機種でも利用可能 |
Sony WH-1000XM5 | マルチポイント対応で2台接続可能 | 低遅延・高音質 | 4〜5万円 | ビジネス・移動中に高音質で二人シェア |
💡 ポイント解説
iPhoneユーザーは AirPods / Beatsシリーズ が最も簡単&安定
設定も直感的で迷わず使える上に、遅延も少なく動画や映画を2人で楽しむのにピッタリです。まるで映画館のように二人同時に音をシェアできます。
Androidでも対応機種なら デュアルオーディオ/マルチポイント が便利
Samsungや一部のAndroidスマホは機種ごとに設定が必要ですが、一度覚えれば簡単に2台同時再生が可能。通勤や友達との動画視聴にも便利です。
パソコンやテレビは Bluetoothトランスミッター を使えば2台同時再生が可能
デスクトップやテレビは標準では1台しか接続できませんが、トランスミッターをUSBやイヤホン端子に差すだけで、家族や友達と同じ音を楽しめます。
古いスマホや対応機能がない機種は 有線分岐+送信機 が裏ワザとして使える
少し手間はかかりますが、旅行先や古い機種でも二人で同時に音を聞けるので、どうしても2台再生したいときの救世主です。
遅延や音質、予算を考えて、自分の使い方に合う組み合わせを選ぶと快適
高音質で低遅延を優先するならAirPods ProやSony WH-1000XM5、コストを抑えて楽しむならトランスミッターや分岐アダプターといった選択肢もあります。シーン別に最適な組み合わせを考えると失敗なしです。
💬 FAQ|bluetooth イヤホン 2台同時再生でよくある疑問10選
『設定したのに音が出ない』『自分のスマホでも使える?』など、実際にやってみると小さな壁にぶつかることもあります。ここからは、そんな“よくある疑問”をQ&A形式でわかりやすく解説します。
①:2台のイヤホンで音を同時に再生するとズレは出る?
実際には、イヤホンやスマホの性能によって微妙に遅延が発生することがあります。AirPodsや対応Android機種ならほとんど気にならないレベルですが、パソコンやテレビでトランスミッターを使う場合は数ミリ秒のズレが出ることも。動画視聴や音楽の体感で問題ないか、事前にチェックすると安心です。
②:iPhoneとAndroidで同時再生はできる?
残念ながら、iPhoneの「オーディオ共有」とAndroidの「デュアルオーディオ」はそれぞれ独自仕様のため、両方混ぜて同時再生は基本的にできません。どうしても一緒に聞きたい場合は、Bluetoothトランスミッターなどの外部機器を使うと対応可能です。
③:対応していないイヤホンでも2台同時再生は可能?
イヤホン自体がマルチポイントやデュアルオーディオに対応していない場合は、スマホ単体ではできません。その場合は「Bluetoothトランスミッター」や「有線分岐+送信機」の裏ワザが便利です。
④:2台同時再生は音質が落ちる?
基本的にBluetoothは圧縮通信を使用するため、2台に同時送信する場合はわずかに音質が落ちることがあります。ただし、AirPodsや高性能トランスミッターならほとんど気にならないレベルです。
⑤:複数アプリで同時再生できる?
音楽アプリと動画アプリを同時に2台再生することはできません。基本的には1つの音源からの出力のみ対応しています。
⑥:スマホを2台持っている場合も可能?
スマホ2台から同じイヤホンに同時接続するのは、一般的なBluetooth仕様では不可能です。もしどうしても両方の音を聞きたい場合は、トランスミッターなどの外部機器でまとめて送信する方法があります。
⑦:テレビやパソコンでも同時再生できる?
ほとんどのテレビやパソコンは標準Bluetoothでは1台接続までですが、USB型トランスミッターを使えば2台同時再生可能です。遅延が気になる場合は低遅延タイプを選ぶと快適です。
⑧:外出先でも2人で聞ける?
iPhoneならAirPodsのオーディオ共有、Androidなら対応機種でデュアルオーディオを使えば、外出先でも2人で同じ音を楽しめます。イヤホンのバッテリー残量にも注意してください。
⑨:ゲームや動画で遅延が気になる場合は?
遅延が少ない「低遅延対応イヤホン」や「aptX LL対応のAndroidイヤホン」を使うと改善されます。iPhoneの場合はAirPods ProやAirPods Maxが比較的ズレを感じにくいです。
⑩:おすすめの組み合わせは?
iPhoneユーザーはAirPods / Beatsでオーディオ共有、Androidユーザーは対応機種でデュアルオーディオ。パソコンやテレビはBluetoothトランスミッターを併用。古いスマホや対応機能がない場合は、有線分岐+送信機が裏ワザとして使えます。予算・遅延・音質を考え、自分の使い方に合った組み合わせを選ぶのがポイントです。
まとめ|2台同時再生は工夫次第で楽しめる!
2台同時再生は、設定や機器の工夫次第で誰でも楽しめることがわかりましたね。
- iPhoneならAirPodsやBeatsでサクッと共有
- Androidでも対応機種ならデュアルオーディオが便利
- パソコンやテレビもBluetoothトランスミッターでOK
- 対応機能がない場合は、有線分岐+送信機という裏ワザも
この記事を読めば、「自分の環境でどうすれば2台同時再生できるか」が明確になったはずです。
実際に試してみれば、映画や音楽の楽しみ方がぐっと広がります。
どの方法を選ぶか迷っても、このガイドを見ながら順番に試すだけで快適な音ライフをスタートできます。
🎵 さあ、今日からあなたも、友達や家族と同じ音をシェアして楽しんでみましょう!